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THE GAME OF LIFE 

11月の半ばころだったでしょうか、人生ゲームを買ったのは。
ええ、ルーレットをくるくる廻し、車型の駒を進める、あの人生ゲームです。

思い起こせば子供の頃、友達の家で遊んだ人生ゲームが楽しかったこと。
日本での最初の発売は1968年なのですね。
1968年と言えば私が8歳、そう、今の息子と同じ歳。
もひとつ言えば、もともとは米国のゲームだった人生ゲーム=THE GAME OF LIFEが今の形で発売されたのが1960年、奇しくも私がオンギャーと産まれた年。
息子にアナログなゲームの楽しさを味わわせたくて人生ゲームを買ったのだけど、本当は見えざる神の手に操られていたのかもしれません。

でも、最初は乗り気じゃなかったんです、息子。
もともと一人っ子で競争なく育ってきたせいか、負けるのが嫌なのです。
勝ちがわかっている勝負事しかやりたくないのです。
だから、最初はなだめすかしてやりましたよ。
夫と私、オーバーアクションで場を盛り上げて、人生ゲームって楽しいーっと思わせるように、子供のテンションもアゲアゲ。
勝つ喜び、負ける悔しさ、何よりも、人と人との生のやり取り、喜怒哀楽。
テレビゲームでは味わえない楽しさを感じてくれたらと。

そしたら・・・・

見事にはまりましたね。
その日から毎日ルーレットを廻す日々ですよ。
ジュニアコースと億万長者コースがあり、平日は30分で終わるジュニアコース、休みの時はジュニアから億万長者コースへと進む60分コース。
最初は要領がわからなかった息子も、慣れるにつれ、文章を読んだり、お金を計算したり、少しは頭も使って一石二鳥。
一番確実で進んでいたのに、家事で家を失ったり、フリーターでお先真っ暗だったのがいきなり医者になったり、そのたびにため息や歓声、笑い声の絶えない毎日でございました。

そんな日々が2週間も続いたでしょうか。
そう、アレがくるまでは・・・・。

それは11月30日、息子の誕生日のことでした。
彼の前には誕生日のプレゼント、DSのゲーム「星のカービィ ウルトラスーパーDX」

その日からすっかり忘れ去られている人生ゲームです・・・。

もうpico家には、笑い声も歓声もため息もありません。
四角い画面を見つめて発する言葉は独り言、誰の耳にも届きません。
子供はDS、父はwiiでインターネット、母はPCでインターネット。
同じ部屋にいるのに、見つめているのはみんなバラバラ。

そんな家族を人生ゲームだけが見つめています。
次の出番を待ちながら。

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